完全制覇のルール
鉄道全線を乗り潰すという事は、鉄道ファンにとって最大の夢であり、なおかつ過酷なテーマである。近年では○山氏による「秘境駅に行こう!」や、横○氏による「鉄道全線全駅下車」などが一般に取り上げられ、かなり話題性を持つ分野となった。そもそも鉄道全線乗り潰しという概念は、旧国鉄時代の赤字解消策として1980年〜1990年まで行われた国鉄全線乗車キャンペーン「いい旅チャレンジ20000km」と題された企画によって鉄道ファンのみならず、一般にも深く浸透していった。これは、鉄道ジャーナリスト宮○氏による著書「時刻表2万キロの旅」から由来するもので、著書のヒット以来「鉄道そのものに乗るための旅」という概念が生まれ、実に斬新であった。しかし、キャンペーンの思惑とは裏腹に、国鉄の経営は悪化の一途をたどり、赤字路線は次々と廃止され、キャンペーン晩年には国鉄そのものがなくなってしまうという事態になってしまった。しかしキャンペーン自体は引き継がれ、1990年に無事終了した。物心付いた時から鉄道が好きだった私も、当然の様に初年度より参加し、当時小学生であったイチ少年は全線制覇に果敢に挑んだ。中学2年の夏には周遊券を使い10日間列車に乗りっ放しで東北地区の国鉄全線完乗など積極的にチャレンジしていった。しかし、自身の成長と共に鉄道以外のジャンルにも興味を持つようになり乗り潰しは休業状態となる。だが、2007年頃、友人に鉄道関係の某著書を勧められたのがきっかけで実に23年振りに乗り潰しを再開したのである!だが、その23年の間に鉄道の取り巻く環境は更に激変し、過去に盛栄を誇った路線も、現在では沿線人口の過疎化やマイカーの普及、更に新幹線の高速化や飛行機などの発達などにより「幹線」と呼ばれた路線でさえ衰退してしまったものもある。私も「マイカー」を所有しているが、現在は通勤には鉄道を利用している。かつて「満員電車は高度経済成長の象徴」等と言われた時代もあったが、その首都圏でさえ利用者が減少しつつあり、経営的にも折り返し地点を迎えたと言っていいであろう。そんな状況の中でも「時間になればやってくる」日本の鉄道は、世界で一番時刻に正確な乗り物である。「時刻表さえあれば」誰でもチャレンジできるので、是非皆さんもチャレンジしていただきたい。
ところで、完全制覇のルールを簡単に紹介しておくと、基本的には「いい旅チャレンジ20000km」のルールを採用しているが、正確な記録や証拠が無いものも「正確な記憶」があれば「制覇」とみなす事とした。ただ、近年食品や住宅、再生紙など、あらゆる分野で「偽造表示」が発覚しているこんにち、乗車記録に関しては一切の偽造を行っていないので、そこのところはご理解いただきたい(偽造したところで何もならないが・・・)。


? 基本ルール
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基本的には、1980年〜1990年にかけて国鉄完乗キャンペーンとして行われた「いい旅チャレンジ20000km」のルールを採用。更に自己流に進化させたルール(詳細ルール)を別途付け加えた。なお。制覇線区は、データに「☆」を表記した。
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? 詳細ルール
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● 路線の定義は、各鉄道会社の戸籍上の線区とする。
● 観光用ケーブルカー、ロープウェイ、トロリーバスなど、一般に鉄道の概念から外れるものは制覇対象外とする。
● フル規格新幹線は1線区としてカウントする。在来線直通式新幹線(いわゆるミニ新幹線)は1線区とカウントせずに在来線のみにてカウントする。
● 貨物路線や構内引込み線は制覇対象外とし、旅客線のみ制覇対象とする。
● 制覇時の証明写真は駅名表とし、戸籍上の起点・終点を基本とするが、運行上の始発駅・終着駅を用いても有効とする(例・釧網本線 釧路など)。
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? 特別ルール
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●制覇路線に関して正確な記録や資料、又は写真等が不足している場合、確実に制覇した記憶があるものに関しては、制覇年月日に「?」を記して制覇とする。
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国鉄(JR)の連絡船については鉄道の概念から外れるが、国鉄(JR)監修の時刻表に国鉄(JR)路線として記載されている(いた)ため「おまけ」としてカウントすることとした。
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? その他
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● 制覇距離に関しては基本的に市販の時刻表より、全て「営業?」にて参照した。また、新幹線においても、時刻表に記載されている営業?を採用し、在来線とは別にカウントするが、?の詳細ルールにより「ミニ新幹線」は在来線のみでカウントする。


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